「知識が豊富な薬剤師」だけが、これからの医療現場で求められる人材ではありません。
近年、中小薬局や病院の採用担当者からは、「患者様やスタッフから信頼される人材を採用したい」「主体的に行動し、チームを巻き込める薬剤師と一緒に働きたい」という声を耳にする機会が増えています。
こうした現場のニーズを踏まえ、薬学むすびでは国家試験終了後に開催した卒業イベント「薬学未来むすび」において、初めて**「薬学むすびAward」**を創設しました。
このAwardは、学生時代の成績や知識量だけではなく、人間力や周囲への影響力を評価することを目的としています。
今回表彰したのは、
- Most Trusted Leader Award(最も信頼されたリーダー賞)
- Most Valuable Impact Award(最優秀インパクト創出賞)
の2部門です。
なぜ「信頼」と「影響力」を評価するのか
薬剤師は、患者様に薬を渡すだけの仕事ではありません。
地域医療の担い手として、患者様やそのご家族、医師、看護師、ケアマネジャーなど、多職種と連携しながら最適な医療を支える役割を担っています。
そのため現場では、
- 相手の話を丁寧に聞く力
- 周囲から信頼される誠実さ
- チームをまとめるリーダーシップ
- 自ら課題を見つけ、行動する主体性
- 周囲へ良い影響を与える発信力
といった能力が、専門知識と同じくらい重要視されています。
実際、中小薬局の採用担当者からも「学生時代にどのような経験を積み、どのように仲間と関わってきたのかを重視している」という声は少なくありません。
学生時代だからこそ育てられる力がある
薬学むすびでは、こうした力は社会人になってから突然身に付くものではなく、学生時代の経験の積み重ねによって育まれると考えています。
そのため、年間を通じて合同説明会や社会人交流会、自己分析セミナー、履歴書・面接対策、チームで取り組むイベントなど、多様な活動を実施しています。
今回の卒業イベントでも、卒業生同士や在学生との交流を深めるために、
- 3年後の目標宣言
- コードゲームによるチーム交流
を行いました。
参加者からは、
「普段話せなかったメンバーと深く交流できた」
「将来の目標を言葉にしたことで、社会人としての意識が高まった」
「来年はAwardを受賞できるように積極的に行動したい」
といった前向きな感想が多く寄せられました。
中小薬局が選ばれるために必要な採用とは
現在、多くの中小薬局では「応募が集まらない」「大手企業との採用競争が厳しい」といった課題を抱えています。
しかし、学生が本当に知りたいのは、給与や休日だけではありません。
「どんな先輩がいるのか」「どのように成長できるのか」「自分らしく働ける環境なのか」といった、人や職場の雰囲気を重視する学生が年々増えています。
だからこそ、中小薬局にとって重要なのは、企業の魅力を学生へ一方的に伝えることではなく、学生が成長できる環境や理念、そこで働く人の姿を具体的に伝えることです。
薬学むすびAwardは、学生の成長を称えるだけでなく、「企業が本当に求める人材とは何か」を学生自身が考えるきっかけにもなっています。
薬学むすびはこれからも、薬学生一人ひとりの人間力を育み、中小薬局や病院から「ぜひ一緒に働きたい」と思われる人材を輩出するコミュニティとして、学生と企業をつなぐ活動を続けてまいります。