9月13日に大阪・梅田で開催した「関西の薬学むすび〜現場の1ページ〜」。

中小薬局7社、35名以上の薬学生が参加した今回のイベントでは、企業について知るだけではなく、薬学生がこれから社会に出るうえで必要となる「コミュニケーション力」を実践的に磨くことも大切なテーマの一つとしました。

薬剤師の仕事というと、薬に関する専門知識や調剤スキルをイメージする方も多いかもしれません。

しかし、実際の医療現場では知識や技術と同じように、「人と関わる力」が重要になります。

患者さまの話に耳を傾ける「聴く力」。

薬の情報や注意点を相手に合わせて分かりやすく説明する「伝える力」。

そして、言葉だけでは表現されていない患者さまの不安や変化、相手の考えをくみ取る「洞察する力」。

薬剤師が地域医療の中で役割を果たしていくためには、こうした力を総合的に高めていくことが大切だと考えています。

今回のイベントでは、薬局企業の皆さまとの交流や薬学生同士のコミュニケーションを通じて、これらの力を「知識として学ぶ」のではなく、「実際に使ってみる」機会をつくりました。

参加したのは、大阪医科薬科大学、大阪大谷大学、京都薬科大学、神戸学院大学、鈴鹿医療科学大学、松山大学、徳島文理大学など、大学や地域の異なる薬学生たちです。

普段一緒に学んでいる仲間だけではなく、初めて会う他大学の学生や社会人と対話するからこそ、「どうすれば自分の考えが伝わるのか」「相手は何を伝えようとしているのか」を考える必要があります。

その経験そのものが、コミュニケーション力を磨く実践の場になりました。

また、こうした力は薬剤師として働くときだけに必要なものではありません。

就職活動における面接や自己PR、実務実習、大学生活、そして将来のチーム医療や多職種連携など、さまざまな場面につながっていきます。

一方、参加いただいた薬局企業の皆さまにとっても、学生との対話を通じて「自社の魅力をどのように伝えるか」を改めて考える機会となりました。

採用活動においても、一方的に企業情報を説明するだけではなく、学生の価値観や将来像に耳を傾け、お互いを理解するコミュニケーションがますます重要になっています。

薬学生が企業から学び、企業も薬学生との対話から気づきを得る。

「関西の薬学むすび」が、単なる就職イベントではなく、学生と企業の双方が成長できる場になることを私たちは目指しています。

薬学むすびはこれからも、「学ぶ・動く・つながる」を大切にしながら、薬学生が大学や学年、地域を越えて人と出会い、自分自身の可能性を広げられる機会をつくってまいります。

学生時代の一つの出会いや経験が、未来の薬剤師としての成長につながっていく。

そんな機会を、これからも全国の薬学生へ届けていきます。

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