2026年9月23日、薬学生コミュニティ「薬学むすび」では、薬学生の就活・面接対策を目的とした「薬学むすび面接道場」をオンラインで開催しました。
第1回の記事では、面接道場の開催目的や全体像をご紹介しました。今回は、この企画ならではの特徴である**「薬学生自身が面接官になる」仕組み**についてご紹介します。
一般的な面接練習では、学生が面接を受け、社会人やキャリア支援担当者からフィードバックを受ける形式が多くあります。
一方、今回の面接道場では、参加する薬学生全員が面接官役を持ち回りで担当しました。
面接官役には、「相手を追い詰めるのではなく、相手の中身を引き出す」という明確な役割を設定。質問も自由に行うだけではなく、「その人を知る質問」「経験や行動を掘り下げる質問」「価値観や自己理解を掘り下げる質問」という枠組みを設けました。
さらに大切にしたのが、回答への「深掘り」です。
「なぜそうしたのですか?」
「具体的にはどういうことですか?」
「そのとき、どう思っていましたか?」
こうした質問を重ねることで、準備した回答を話すだけでは見えてこない、その学生自身の考え方や経験を引き出していきます。
実は、この「面接官を経験すること」そのものが重要な面接対策になります。
他の学生の回答を聞いていると、「結論から話すと分かりやすい」「具体的なエピソードがあると説得力が増す」「話が長くなると要点が伝わりにくい」といったことを、聞き手の立場から体感できます。
そして自分が面接を受ける側になったときに、**「自分の回答は相手にどう聞こえているのか」**を考えられるようになります。面接官として「どこが具体的で、どこが曖昧なのか」を判断する経験が、自分自身の回答を振り返る学びにもつながるという考え方です。
また、今回の評価では、企業名や志望先に左右されないよう、**「論理構成」「動機の深さ・自己理解」「自己PR・経験の具体性」「深掘り耐性」「オンライン印象」**の5項目を設定しました。
例えばオンライン面接では、話す内容だけでなく、カメラ目線、声の明瞭さ、表情、話す間などの非言語コミュニケーションも確認します。自分一人で面接練習をしているだけでは気づきにくい部分だからこそ、学生同士で客観的に確認し合うことに意味があります。
参加者からも、「結論から言うことの重要性を痛感した」「自分では気づけない癖や非言語の動作を認識できた」といった声が寄せられました。
薬学むすびが目指しているのは、単なる就活テクニックの習得だけではありません。
誰かに正解を教えてもらうだけではなく、薬学生自身が考え、実践し、互いにフィードバックしながら成長していく。そうした「学生同士で学び合うキャリア教育」を、これからも大切にしていきます。