【第2回】薬剤師の業務改革を支える多職種連携とは?医療事務・調剤補助スタッフの学びが薬局の未来を変える
薬剤師が専門性を発揮できる医療現場を目指して
薬剤師を取り巻く環境は、近年大きく変化しています。
地域医療や在宅医療への対応、服薬フォローアップ、医療機関との連携など、薬剤師に期待される役割はますます広がっています。
一方で、医療現場では人材確保や業務効率化が課題となっており、薬剤師が専門性を十分に発揮できる環境づくりが求められています。
こうした課題に対して重要となるのが、医療事務や調剤補助スタッフを含む多職種の知識向上と、適切な役割分担です。
日本薬剤師会学術大会で「非薬剤師の薬学的教育と薬剤師の業務改革」を発表
2026年10月に新潟県で開催された第59回日本薬剤師会学術大会では、「非薬剤師の薬学的教育と薬剤師の業務改革」をテーマとした一般口頭発表が行われました。
今回の発表は、薬剤師以外の医療関連職種に対する薬学的教育の可能性と、医療現場における業務改革について考える機会となりました。
薬局では、薬剤師と医療事務スタッフが日常的に連携しながら業務を行っています。
医療事務スタッフが医薬品の名称や基本的な疾患知識、薬局業務の流れについて理解を深めることは、職種間の情報共有や円滑な業務運営に役立つと考えられます。
ただし、調剤や服薬指導など、薬剤師に認められた専門業務については、関係法令に従った適切な役割分担が不可欠です。
医薬品実務支援士が目指す人材育成
今回リリースした民間資格「医薬品実務支援士」は、こうした医療現場の課題を背景に誕生しました。
医療事務、管理栄養士、ケアマネジャー、調剤補助業務に携わる方々などが、薬や疾患について学ぶことで、それぞれの職種の専門性を高め、より円滑な多職種連携につなげることを目指しています。
例えば、医療事務スタッフが薬局業務への理解を深めることで、薬剤師との情報共有がスムーズになり、患者さんへの対応や業務全体の効率化に寄与する可能性があります。
また、薬剤師が専門性を必要とする対人業務に注力しやすい環境づくりにもつながることが期待されます。
医療の質と働きやすさの両立に向けて
私たちは、医療従事者一人ひとりの成長が、医療現場全体の発展につながると考えています。
今後も医薬品実務支援士を通じて、職種を超えた学びの機会を広げ、医療現場における人材育成とチーム医療の充実に取り組んでまいります。
患者さんにより良い医療を届けるために。
薬剤師と医療を支えるさまざまな職種が、ともに成長できる未来を目指していきます。