前回は、大阪医科薬科大学で開催された「第11回日本薬学教育学会大会」への出展を通じて感じた、大学・薬学生・企業をつなぐ「出会い」の大切さについてご紹介しました。
今回は、その出会いの先にある「薬学生の新卒採用」について考えてみたいと思います。
薬局・病院・製薬企業など、薬学生を採用する企業にとって、「どうすれば自社の魅力を学生に知ってもらえるのか」は大きなテーマの一つです。
しかし、これからの採用活動で重要になるのは、単純に求人情報を掲載して学生からの応募を待つことだけではありません。
「どんな会社なのか」
「どんな人が働いているのか」
「どんな薬剤師になれるのか」
「入社後にどのような成長ができるのか」
こうした情報を学生に分かりやすく伝え、自社で働く未来をイメージしてもらうことが、より重要になっていくと考えています。
給与や休日だけでは伝わらない「企業の魅力」
薬学生が就職先を検討するとき、給与、年間休日、勤務地、福利厚生などの条件はもちろん重要です。
一方で、それだけで企業の魅力をすべて伝えることはできません。
例えば、地域の患者さんとどのような関係を築いているのか。在宅医療にどのように取り組んでいるのか。若手薬剤師がどのように成長しているのか。研修制度やキャリア形成にはどのような考え方があるのか。
そして何より、「どんな人たちと一緒に働くのか」。
こうした求人票の数字だけでは分からない情報こそ、学生が自分に合った就職先を考えるための重要な材料になります。
企業側も、自社の良い部分だけを一方的にアピールするのではなく、「自社が大切にしている価値観」を丁寧に伝えることが大切です。
その結果として、自社の考え方に共感する学生との出会いが生まれれば、採用後のミスマッチを減らすことにもつながります。
「求人を出す採用」から「出会いをつくる採用」へ
私たちが次世代AI採用マッチングプラットフォーム「ジョブメディ.com」で目指しているのも、まさにこの部分です。
ジョブメディ.comでは、薬学生・薬剤師などの求職者と、薬局・病院・製薬企業を、条件だけではなく、それぞれが大切にしている価値観や希望も含めてつなげていくことを目指しています。
企業が自社の魅力を発信する。
学生が自分の価値観や将来像を考える。
そして、お互いを知ったうえで次の接点へ進んでいく。
これからの薬剤師採用では、「何人に求人を見てもらったか」だけではなく、「自社に合う学生と、どれだけ良い出会いをつくれたか」という視点も重要になってくるのではないでしょうか。
薬学業界に、もっと多くの可能性を
日本薬学教育学会大会では、大学の先生方、薬学生、企業・メーカーの皆さまなど、多くの方とお話しすることができました。
立場は違っていても、「これからの薬学業界をより良くしていきたい」という想いには、多くの共通点があります。
大学での学びと社会をつなぐ。
薬学生と企業をつなぐ。
そして、一人ひとりが自分に合った場所で活躍できる未来につなげる。
「出会いが、次の未来をつくる。」
薬学むすび、そしてジョブメディ.comを通じて、これからも薬学生と薬学業界に新しい出会いを生み出していきます。
次回の第3回では、「薬学教育×採用×テクノロジー」をテーマに、AIを活用したマッチングによって、薬学生と企業の出会いがこれからどのように変わっていくのかをご紹介します。