2025年11月、日本薬科大学にて、薬学生120名を対象としたキャリア支援講演を実施しました。
今回のテーマは、「未来を自分で選び取る力」。
薬剤師を取り巻く環境は大きく変化し、薬学生のキャリアの選択肢も広がっています。病院薬剤師、調剤薬局薬剤師、ドラッグストア薬剤師をはじめ、製薬会社、在宅医療、地域医療など、薬学部で学んだ知識を活かせるフィールドは多岐にわたります。
一方、薬学生と日々接する中では、「自分に合った就職先が分からない」「どんな薬剤師になりたいのかイメージできない」「就職活動を何から始めればいいのか不安」といった声も聞かれます。
そこで今回の講演では、企業研究や面接対策といった一般的な就活ノウハウだけではなく、「自分自身を知ること」を大切にしました。
講演では、「自己理解」「価値観の棚卸し」「将来像の言語化」をテーマにしたワークを実施。「どんな仕事に就くか」だけではなく、「自分はどのように生きたいのか」「仕事を通じて何を実現したいのか」まで考えてもらいました。
特に印象的だったのは、学生同士が自分たちの将来について真剣に語り合う姿です。
普段の大学生活では、薬学の専門知識を学ぶ時間は多くても、「働く意味」や「自分が人生で大切にしたいこと」について言葉にする機会は、決して多くありません。
自分の考えを言葉にし、仲間の価値観に触れることで、「こんな考え方もあるんだ」「自分はこれを大切にしたい」と、新しい気づきが生まれていきました。
講演後には、
「もっと勉強したくなった」
「未来をワクワクして考えることができた」
「自分の価値観を整理できた」
「薬剤師という仕事の可能性を広く考えられた」
など、多くの前向きな感想をいただきました。
薬学生の就職活動では、給与や休日、福利厚生などの条件面はもちろん大切です。しかし、それだけではなく、「どんな人たちと働きたいのか」「どんな経験を積みたいのか」「将来どんな自分になりたいのか」を考えることも、自分に合ったキャリアを選択するうえで重要です。
そして企業や薬局にとっても、学生に仕事内容や待遇を伝えるだけではなく、「どんな成長ができるのか」「どんな想いを持った人が働いているのか」「地域や社会にどのような価値を提供しているのか」を伝えていくことが、学生とのより良い出会いにつながると考えています。
薬学生の未来を創るコミュニティ「薬学むすび」では、薬学生向けイベント、キャリア講演、企業交流会、就職活動支援などを通じて、学生と社会がつながる機会をつくっています。
就職することをゴールにするのではなく、一人ひとりの薬学生が自分の可能性に気づき、自分らしい未来を選択できること。
今後も全国の薬学部・薬科大学、薬局・病院・企業の皆さまと連携しながら、「薬学生が未来に希望を持てる社会」を目指して活動を広げてまいります。
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